古墳群の件



古いお墓は、その地の歴史を物語る歴史遺産。

ピラミッドや始皇帝の陵墓は世界的にも有名。

日本にも仁徳天皇陵があって、これもまた世界的にもその敷地面積の広さで有名。

日本の古墳は前方後円墳。大阪の羽曳野・古市古墳群は古代の日本のロマンを掻き立てられるイメージ。

どこのお国でも盗掘はあって、悲喜コモゴモ・・・。

義務教育では前方後円墳の件は、サラッとお勉強して日本の古墳時代はその程度の知識なのが一般的・・・?

さて、日本の古墳群には経年の研究が延々と続けられていて今なお、新たな事実が発掘されたりして、古代ロマンは膨らむばかりなのだそうです。

その中でもユニークな一説があって、古墳の建立は何も権力の象徴という意味だけではなくて、土木工事としても意味があったのではないかという説もあるのだそうです。

つまり、灌漑用水とか集落の生活改善のために、その辺りの土地の区画整理的な土木工事を兼ねての、古墳づくりだったというお話。

農耕が一般的になって人口が増えて、古墳が建立できる条件がそろっての古墳群の時代が訪れた。

古墳は単に盛土されたのではなくて、象徴的にデザインされてなおかつ灌漑の設備も兼ね備えて周囲の農耕民の用にも応えて、祭祀されていたのかもしれません。

そも扇状地的な大阪平野で、灌漑工事も比較的行いやすくて、内海の穏やかな港も近くにあって、正しく近つ都だった・・・?

近畿地方とはその名残・・・・?

古墳時代から遠ざかる一方、そのロマンは掻き立てられる一方。

古墳は面白い。そんな遺産が本物の遺産なのかもしれません。